EBMについて その3
理系の人にはおなじみのキム・ワイプ。日本製紙クレシアより発売されている実験器具の汚れ拭きペーパーです。近年、科学者の間では卓球にも活用されるようになり、国際キムワイプ卓球協会なる団体も設立されました。http://jp.iktta.org/
しかし科学の世界には、もうひとつ重要なキムがあります。キム・カセツ、漢字で表すと「帰無仮説」です。
ところで、AKBとNMB、どっちがじゃんけんに強い?
「じゃんけんに強いも弱いもないだろう、一緒じゃん」
そう思いますよね。
これが帰無仮説。すなわち、一見強いように思えても、きちんと検証すればその差は「無に帰すであろう」という仮説。
では、実際に10回じゃんけんをして、結果をみてみます。
あれ、NMBの方が2回多く勝ってる。
「たまたま、じゃん」
でも、100回やってNMBが20回多く勝ったら・・・。
「イカサマしてない?それに、審判だってNMBのファンだし」
そこで、審判をHKTのファンに変えた。そして、1000回やってNMBが200回多く勝ったら。
「・・・・・でも、俺、じゃんけん弱いAKBも応援したい・・・」
帰無仮説は棄却され、真理への道が開かれたのです。
これこそが、正義のユニットEBMの必殺技、double blind RCT(Randomized Controlled Trial )、二重盲検無作為比較試験の原理なのです。不正ができない状況で試験を行い、正しく検定しp値を求めることによってインチキ治療を駆逐し、科学の力で真理を追求する。
「これが真理だ!・・・・・99%」
昨年、10月にパリで強盗にあい10億円相当の宝石を奪われたというキム・カーダシアン。マンガみたいな話で99.99%狂言だと思われていましたが、本日、犯人グループが逮捕されたようです。
