iroiroarukedoのブログ

色々あるけど・・・。面白くなかったら、ごめんなさい。

医療と経済 その2

「医療費の高騰」といいますが、これは医療産業の市場規模が拡大していることに他なりません。普通は技術が進歩することも、市場が拡大してることも、喜ぶべきことです。スマホがますます高機能になって売れ行き好調なら、それは明るいニュースです。では、なぜ医療費は問題にされるのでしょう?

資生堂の最高級クリーム「クレ・ド・ポーボーテ」は30gで60,000円しますが、花王ニベアなら169gで415円です。しかし、そのことを新聞は決して報道しようとはしません。でも、オプジーボは「高すぎる」と厳しい批判を浴びました。

ヤマダ電機とかに買い物に行くと、驚くほど多彩な機能の商品が売られています。確かに便利だし、支払いさえ気にならなければ、できるだけ高機能のものを買いたいです。(ただし、全自動モチつき機は要りません。あと、マイナスイオンを出すテレビとかも結構です。)

だけど、自分の財布から買い物をする場合には、「高すぎるから、やめておこう」と思います。でも、医療の世界ではそうはなりません。人の命に関わることですから、このくらいで諦めて、とはならないのです。ニベアでは助からない命がクレ・ド・ポーボーテで助かるのなら、30gで60,000円を受け入れるしかないのです。

もちろん自費診療なら、金の切れ目が命の切れ目。ない袖は振れません。あるいは「同じお金を使うなら、早死にしてもいいからパチンコしてたい」という人だっているでしょう。でも、保険診療だとそうはいきません。

これは皆保険の日本に限った話ではなく、医療にも資本主義が貫徹していると思われているアメリカですら状況は同じです。

アメリカは民間保険ですから、理屈の上では高級なA保険だと助かるけど、安上がりのB保険なら死ぬしかない、ということになります。しかし、いくらアメリカ国民といえども、そこまでの命の不平等は許容できないのです。
「誰かなんとかしてやれよ!」
結果、最初は安かった保険もだんだんとカバーする範囲が広くなり、保険料は上昇の一途をたどることになります。

だけど、保険料が高すぎる。そんな金を払うくらいなら、ミスチルのコンサート行きたい・・・。

いたいけな子どもが不治の病に冒された姿がテレビに映ると誰しも、「誰かなんとかしてやれよ!」と義憤を感じます。しかし、その誰かというのは決して、ビール片手にテレビを見ている自分自身ではありません。

そして、その怒りはもちろん、他の誰かに向けられることになるのです。

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