読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

iroiroarukedoのブログ

色々あるけど・・・。面白くなかったら、ごめんなさい。

医療とフェティシズム その5

(その5)

鴨川つばめの不朽の名作『マカロニほうれん荘』に、こんなセリフがあります。男の夢の職業は、1ポルノ映画の監督、2風呂屋の番台、3産婦人科の医者。

医学生には人気のない産婦人科が、夢の職業とは誠に光栄なことですが、これまでご説明を差し上げてきた通り、現実はとても残念なことになります。これは恐らく風呂屋の番台でも同じで、私からすれば、髪を纏めて湯浴みする女性の後姿ほどセクシーなものはないと思うのですが、風呂屋にしてみれば、いい加減にしろ、という感じでしょうね。

しかし、この中でポルノ監督だけは話が違います。これこそが、真の男の夢の仕事だと私は思うのです。たとえば小説について考えてみて下さい。小説を製本する印刷屋は本の背表紙に何の感慨もないでしょうが、小説家は自分で自分の本を読んで感動することができます。

ポルノ映画はそれ自体がファンタジーです。ファンタジーに移入することができなければ、作品をつくることができません。「AVに素人男性を出しても、実際には現場で萎えてしまうから使えない」という話を読んだことがあります。AV男優が可能なのは、AVの世界が自分の性的ファンタジーと一致するからです。舞台俳優が感情移入して真の涙を流すように、AV男優もファンタジーの中で別のものを流すのです。

あるいは料理人などもそうかも知れませんが、自分の夢想するファンタジーを作り出す仕事ができるのであれば、それは最も幸せな職業人生です。いわゆるクリエイティブな仕事が今も昔も人気なのは、そのためではないでしょうか。

f:id:iroiroarukedo:20170101005658p:plain