iroiroarukedoのブログ

色々あるけど・・・。面白くなかったら、ごめんなさい。

医療とフェティシズム その1

(その1)

婦人科医をしています。でも、男の産婦人科医って、いま一つイメージがよくないですね。私も一人で飲みに行くときは高校教師か不動産屋という事にしていますが、医者連中と出掛けるときにはそうもいかず、飲み屋の女の子から「何科ですか?」と聞かれます。

脳外科とかは「格好いい」と言われるのに、私の番になって「産婦人科」というと「絶対、いやー!」。

そんなわけで近頃は、「夜は産婦人科」と答えるようにしています。

女性がそう思うのは仕方ないとしても、同じ男性には心象が理解されているかというと、そうでもありません。「毎日いいな」と揶揄されるか、逆に「嫌にならないか」と心配されることもあります。

幸いなことに、どちらでもありません。診察室のベッドとホテルのベッドは違うのです。

知性的な方は「病気の人を見てもなんとも思わないですよね」と気遣ってくれますが、かといって、それも実際の感覚は少し違います。

現に患者相手に事件を起す医師もたくさんいるわけで、医師が裸の患者を相手にどう感じるのかを、なんと説明すれば納得してもらえるでしょうか。

理解の鍵はフェティシズムにあると思います。「人間は裸ではなく、その記号に欲望する」という事をお示ししていきたいと思いますが、長文になりますので何度かに分けさせて下さい。

また、それあたり、どうしても自らの体験を明らかにしなくてはなりません。極めてプライベートな心裡の奥に秘めたる欲望を語るのはお恥ずかしい限りですが、どうか私の『ヰタ・セクスアリス』にお付き合いいただければと思います。

「どうしてブラジャーをとらなくちゃならないんですか!」と怒られてから、若い女性には服の上から聴診器を当てるようにしているという知人の内科医がいます。中世ヨーロッパで、どうしても若い貴婦人を診察しなければならないときには、本人の代わりに横においた人形を診察したというエピソードを思い出しました。

 もちろん私の病院でも、イヤがられる場合は女性医師に振るようにはしているのですが、外来の担当が変わる場合もあるし、急な処置や手術もありますから、必ず女医が対応できるわけではありません。それは事前にお伝えしているのですが、それでも彼氏やご主人が「女医希望なのに、男の医者が診察した」と怒鳴り込んでこられることもあります。

ただ、これまでお一人だけ「嫁を女医が診察した」と怒鳴り込んでこられた方がありました。私が代わりに診察して納得いただくことができましたが、ある大きな組の組長さんでした。

f:id:iroiroarukedo:20161227112546p:plain