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iroiroarukedoのブログ

色々あるけど・・・。面白くなかったら、ごめんなさい。

EBMについて その6

「シュレディンガーの猫」ってご存知ですか?量子力学の確率解釈をするための一つの思考ツールです。 超ミクロの世界では粒子の居場所を確定することができず、一つの粒子が同時に複数の場所に存在します。変だけど、A地点とB地点に50%ずつ存在してるとい…

EBMについて その5

「死ぬまでに乳がんになる確率は12人に1人って、私は大丈夫でしょうか?」 そう外来で聞いてきた患者が男性だったら、医者はこう答えるでしょう。 「お大事に」 もちろん男性の乳がんもありますが、12人に1というのは、女性についてのこと。そんな馬鹿…

EBMについて その4

中学校の確率の授業の時でした。数学の先生が、こう言ったのです。 「ギャンブルをする人がいるのは、期待値というものを理解していないからだ」 この言葉は、私を悩ませました。確かに駅前のパチンコ屋に朝から並ぶ客で、「期待値」が何かを知る者は少ない…

EBMについて その3

理系の人にはおなじみのキム・ワイプ。日本製紙クレシアより発売されている実験器具の汚れ拭きペーパーです。近年、科学者の間では卓球にも活用されるようになり、国際キムワイプ卓球協会なる団体も設立されました。http://jp.iktta.org/ しかし科学の世界に…

EBMについて その2

EBMにとっての真理とは、「科学的である」ということ。でも、科学といっても、所詮は人間の思考の一様式に過ぎません。では、なにが科学という様式を特徴づけているでしょうか。 カール・ポパーは、反証可能性こそが科学の本質だといいました。すなわち、実…

EBMについて その1

EBMってご存知ですか?AKB、SKE、NMB、HKT に続くアイドルユニットのことかと勘違いされるかも知れませんが、「Evidence Based Medicine」、日本語に訳すと「証拠に基づいた医学」のことです。最近、DeNAの運営するサイトが嘘の健康記事を載せていたという報…

医療と経済 その6

私の案を申し上げる前に、もう一度だけ議論の整理をさせて下さい。 高齢者の延命に高額の費用がかかっている、モンスターペーシェントのために救急外来がたいへんだ、救急車をタクシー代わりにつかう輩がいる・・・・・。 確かに、その通りですね。でも、こ…

医療と経済 その5

今まで勝手放題に生きてきた爺さんが、どんな目に遭おうが知ったことではない。 でも、いたいけな子どもが辛い思いをしていると聞いたら、「誰かなんとかしてやれよ!」と思う。 そして、セクシーな女の子が悲しい瞳をしていたら、「僕が力になれることはな…

医療と経済 その4

『アリとキリギリス』はご存知でしょう。この有名なイソップの寓話は、冬になって寒さと飢えに苦しむキリギリスがアリに無心をするものの、「僕が働いている間に、君は遊んでいただろう」と断られて終わります。 でも数年前、ふとしたきっかけで子ども向けイ…

医療と経済 その3

ずいぶん昔の話になりましたが、「薬価差益」という言葉がありました。医者が薬で儲けようとするから薬漬けになる、ということで、国は医薬分業を進めました。調剤薬局バブルが起き、薬の処方はかわらず、余計に高くつきました。 「検査漬け」という言葉もあ…

医療と経済 その2

「医療費の高騰」といいますが、これは医療産業の市場規模が拡大していることに他なりません。普通は技術が進歩することも、市場が拡大してることも、喜ぶべきことです。スマホがますます高機能になって売れ行き好調なら、それは明るいニュースです。では、…

医療と経済 その1

医者が金の話をするなんて、というのが世間一般の受け止め方で、私も経済について語ることは憚られるのですが、医療問題の大半が、実のところは金の話。 金で解決できることなら金を出せば済むのだけれど、一方で、医療費の高騰が問題にされます。医療費高騰…

医療とフェティシズム その6

(その6) みうらじゅんの名エッセイ『人生エロエロ』は、「人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。」の一文で始まります。みうら氏ほどではないものの、私も人生の6分の4くらいは、いやらしいことを考えてきたような気がします。 産婦人科医だか…

医療とフェティシズム その5

(その5) 鴨川つばめの不朽の名作『マカロニほうれん荘』に、こんなセリフがあります。男の夢の職業は、1ポルノ映画の監督、2風呂屋の番台、3産婦人科の医者。 医学生には人気のない産婦人科が、夢の職業とは誠に光栄なことですが、これまでご説明を差…

医療とフェティシズム その4

(その4) 不妊治療をしている婦人科のクリニックでは、ご主人に精子をとってもらう採精室という部屋があります。今は男子事務職員がしてくれますが、最近まで採精室のDVDを買いに行くのは私の仕事でした。店に行って色々なジャンルのDVDのパッケージを眺め…

医療とフェティシズム その3

(その3) つまり、人間の性欲自体は生物学的現象であるにせよ、それがどこに向かうかは文化的、社会的制約の下にある、と言うことです。 フロイトの有名な症例に「女性の鼻の穴にペニスを入れることを夢想する男」というのがあります。人間の性欲は単純に…

医療とフェティシズム その2

(その2) 裸族の男たちはなぜ、裸の女性を目の前にしながら、平然と日常生活を送ることができるのでしょうか。彼らにとって目の前の乳房は、赤ん坊の欲望の対象となりこそすれ、大人の男の欲情の対象になろうとは、夢にも思わないでしょう。医学・生物学的…

医療とフェティシズム その1

(その1) 婦人科医をしています。でも、男の産婦人科医って、いま一つイメージがよくないですね。私も一人で飲みに行くときは高校教師か不動産屋という事にしていますが、医者連中と出掛けるときにはそうもいかず、飲み屋の女の子から「何科ですか?」と聞…